見ると、他にも少年野球時代の写真があった。

諒には少年野球時代の思い出も、私との思い出もある。だけど私は中学に上がる前の事故で、少年野球時代だけの記憶がほとんどない。もちろん諒と野球をしてたという思い出も・・・。

その後、高校で再会し甲子園を目指してたけど、高3の夏決勝で負けた。

その後付き合い始めて、今に至るわけだけど・・。

「ねえ、諒。」

「ん?何?」

諒は写真を見ながら答える。

「諒はいつから、私のこと好きなの?」

一瞬の沈黙の後

「・・・えっ!?」

諒は写真から顔を上げ、真っ赤な顔をさせて私を見る。