〈解説編〉

今回の物語を解くカギとしては、語り手が誰かを知る必要があります。

体が大きくてかたい。
何を話しても、誰も聞く耳を持ってくれない。

、、、そもそも語り手は人なのでしょうか?


いいえ、人ではなく、モノです。



また、人がたくさんいるようなところにあるモノということから、教室の黒板などが挙げられます。
それにしても、とってもネガティブな黒板ですね。


じゃあ、なぜけが人が出たのか。

答えは単純。けが人本人が自らぶつかってしまったからです。


皆さんもものにぶつかる、コケるなどしてけがを負ったことがあると思います。

今回は、他の人が道具を持ってきて手当てするほどなので、鼻血が出たのだと思われます。



そして、小さいころであれば、モノにぶつかるとモノは悪くないのに八つ当たりしてしまう人がたくさんいました。

けが人が黒板のことを思いっきり蹴っていることから、その人も同じことをしてしまったのだと分かります。


最後のサイレンの音はあくまで「聞こえた気がした」ですが、もしそのあとあまりにも鼻血の出血が酷かったら救急車が来ていた可能性はゼロではないですね。