「あ、そうだ」
画面には清谷からのメッセージが表示されていて、あかりはそれに返信する。
清谷からの誕生日祝いは明日だ。
そんなのわざわざ良いと言ったのに、それなら一緒に食事だけでもとゴリゴリ押され、それならとあかりは頷いた。
あかりの中で清谷はいい子認定されているので、何気に楽しみな予定でもある。
呑気なあかりは清谷の気持ちには全くと言っていいほど気付いていない。
そして、その予定を明日から遠征に行く総一郎は知らずにいる。
別に内緒にしているとかではない、誕生日をお祝いしてくれる可愛い男の子とのご飯という認識だから、言う必要を感じていないだけだ。
何しろ、総一郎とあかりは両思いだが付き合っていないから。
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