世話好き女子がクーデレ男子を愛育した結果 1




「あかり……? 大丈夫?」
「電気圧力鍋っ! 見てっ! 総一郎くんっ!」
「でんきあつりょくなべ……」
「ずっと欲しかったの〜! カレーとか肉じゃがとか、すっっごく味がしみしみのほろほろになるんだって!」
「…………」
「今宅急便でお母さんから届いたの。欲しがってたの覚えててくれたみたいで嬉しい〜」



 ボタンや液晶画面が付いた鍋を抱っこし、それにスリスリするあかりは可愛いでしかないが、総一郎は少し不安になっていた。


 総一郎の準備した誕生日プレゼントは、エプロンはまぁ良いとしてリボンのヘアクリップだ。

 鍋にこれだけ喜んでいるんだから、自分もきちんと前情報を得て、よく切れる包丁とかブレンダーとか、調理器具を準備すれば良かったとめちゃくちゃ後悔である。