世話好き女子がクーデレ男子を愛育した結果 1





「……外でも繋ぐの?」
「繋ぐ。あかりが可愛いから」
「可愛いと繋いじゃうの?」
「本当はぎゅってしたいけど」
「……いけないんだぁ」



 いけないんだ、と言いつつ繋いだ手はそのままで、二人は歩いていく。
 ……いけないんだ、ってなんだ。可愛い可愛い可愛い。
 照れたようにはにかんだ唇から溢れた言葉がまた可愛い。


 総一郎は早く家に帰ってあかりをなでなでしたいと、ケーキ屋に向けて歩みを早めた。
 
 
 あかりは手を引かれながら、逆に総一郎の手から伝わる体温が心地よくて、包まれた手が大きくて男を感じてしまい、きゅうううっと胸が締め付けられていた。
 横顔がいつもよりかっこよく見えて困る。
 これ以上かっこよくなられてしまったら困るな、とあかりも思っていた。









 この二人はまだ付き合っていない。