そんなこと言われたらたくさん食べよう。いつも以上に食べよう。 総一郎は心の中で勝手に決意した。 あかりの小さくて柔らかい手をギュッと握ると、あかりは自分より高い位置にある総一郎の顔を見上げた。 頬が赤らみ、その表情がいつもよりもっとずっと可愛く見えて、総一郎は困った。 さっきまで元気だったのに、突然しおらしく女の子らしくなる。ギャップがいい。 あかりが可愛くて嬉しいことは今までたくさんあったが、困ったのは初めてだった。 これ以上可愛くなられるの困るな、と総一郎は真剣に考えた。