側から見たらアホなカップルである。
 アイツらなんで付き合ってないの? 隼也は自慢の運動神経で無心でローラースケートを滑りながら深い深い溜息を吐く。


 というか、今日はあかりの誕生日なのに自分がここに居ていいのか。なんと居心地の悪い。


 それもこれも、今朝ランニング中にたまたま二人に会ってしまったことが原因だった。
 隼也はこめかみを揉みながら、数時間前のことを思い出す。



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