『今リビングから移動したわ。三つ子にあかりと電話してるって知られたら変われってうるさいから……どうしたの?』 「……あ、のね」 母の不安げな声を聞き、あかりは勇気を振り絞る。 本当に打ち明けていいのか、今更だと思われたら。あかりは言葉を詰まらせる。 しかし、繋がれた手を引かれ、ハッと総一郎の顔に視線を向けると、総一郎の唇が静かに動いた。 ────がんばれ。 その言葉を理解した時、あかりは一歩踏み出すように言葉を紡いでいた。