『おはよう! こっちは大丈夫だよ。おばあちゃんのことで大変なんだから、気にしないで。私もお見舞いに行くね』 あかりは、画面にシュポッと映った自分のメッセージを読み、部屋着の胸の辺りをぎゅっと握って、深く息を吸って吐き出した。 大丈夫、私は長女、しっかり出来てる。 「こんなこと、平気平気。いつものこと」 だから、期待するなんて自分勝手。 あかりは何度も頭の中でその言葉を繰り返すと、立ち上がりカーテンを開けた。 ***