『おはよう! こっちは大丈夫だよ。おばあちゃんのことで大変なんだから、気にしないで。私もお見舞いに行くね』



 あかりは、画面にシュポッと映った自分のメッセージを読み、部屋着の胸の辺りをぎゅっと握って、深く息を吸って吐き出した。


 大丈夫、私は長女、しっかり出来てる。


 
「こんなこと、平気平気。いつものこと」



 だから、期待するなんて自分勝手。
 あかりは何度も頭の中でその言葉を繰り返すと、立ち上がりカーテンを開けた。
 
 


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