「だ、だめだからっ」
「……あかり？」
「そんなこと言われたら、なんか心臓が痛くなるしっ……恥ずかしいから、ダメなの」
「っっっうァッ」
なんと、振り返ったあかりはうるうると目に涙を溜めていた。
キャパオーバーしたせいで、すんすんと泣き出してしまったのだ。
そしてそれを見た総一郎は、あかりの舌ったらずの「ダメなの」で変な声が出るくらい撃ち抜かれた。総一郎のあかり可愛いがカンストした瞬間だ。
「だ、ダメ……？」
「……ダメ」
「嫌？」
「嫌じゃないけど、ダメなの……」
ダメダメともじもじするあかりは全然ダメそうに見えない。なんという無自覚あざとい罪な女。
総一郎はそんなあかりを見て、可愛くていじめたいというキュートアグレッション欲がムクムクと湧き上がってくる。
