「可愛くて大切って、それは恋だ。おめでとう総一郎」
「…………は」
「可愛い、大切、とくれば、好きだろ? 初恋おめでとう」
「…………………………」
隼也はパチパチと拍手を送るが、総一郎真顔でフリーズしている。
隼也はそれを見て不思議に思いその肩を掴んだ、その瞬間。
「…………あかり、好き。……そっか」
総一郎は耳まで真っ赤になり、口元を両手で覆ってしゃがみ込んだ。
そうか、そうだったのか。
今までムズムズもやもやきゅんきゅん総一郎の心を翻弄していたこの感情は恋だったのか。
すとんと胸に落ちた初恋という二文字があまりにもしっくり来過ぎて、総一郎の胸はぎゅーーーーっと締め付けられる。
大切にしたい、一緒に居たい、笑っていてほしい、自分がたくさん幸せにしてあげたい。
なんという幸福な感情なのか。



