そしてそこから巨人三人は食器の片付けを手伝い、清谷は先に迎えの車で帰宅して行った。
しばらくして、総一郎はあかりに背中を押され、隼也を送るのに渋々マンション前まで出る。
隼也は夏の夜の生ぬるい風を感じながら、幼馴染として総一郎にヒントを与えることにした。
あまりにも無自覚な、あかり可愛いしか言えない人間一年生の総一郎を不憫に思ったからだ。
隼也は仕方なく総一郎を清谷と同じ土俵に上げてやることにする。
「なぁ、総一郎」
「なに」
総一郎は隼也の呼びかけに無表情で答える。
あかりの前だとあれだけ表情が豊富なのに、と隼也は面白くなる。
「お前さ、あかりさんが可愛いんだろ」
「あれより可愛い存在を知らない」
「めちゃくちゃ言うな。……可愛くて大切にしたい、とか?」
「あたりまえ」
すんっと答えた総一郎に、隼也はニマリと笑う。



