隼也は総一郎の無自覚初恋の後押しをすることに決めた。
そしてそんな中、リビングのドアが勢いよく開く。
そこには部屋着に着替えた総一郎が居て、悶える清谷を心配するあかりの距離感を見てむむむむむっと顔を曇らせ、二人の間に勢いよく割って入った。
「あかり、風呂出たからご飯食いたい」
「総一郎くん、けど清谷くんの様子が……」
「こんなの気にしなくていいから」
「オイこんなのってなんだ、こんなのって」
「じゃあそんなの」
「ぐっっっ……!!」
普段ならキレキレの煽りに負け、清谷はブチギレているはずだ。
しかしあかりの前の清谷はどこまでも弱い。あかりにこれ以上心が狭いと思われたくないのだ。(手遅れ)
清谷は鋭い眼光で総一郎を睨みつけ、深い深呼吸をする。
隼也はそれを見て、清谷の方が大人だと見直した。



