一方その頃、小平学園の体育館の体育倉庫前では、各校の一年ルーキー二人が睨み合っていた。
「何見てんだよ」
「こんな所に大病院の御坊ちゃまがいるなーって」
「ア゛!?」
「うわ怖、すぐ怒る。だから万年二番手なんだよ」
「後悔すんなよ。試合で顔面レシーブさせてやる」
バチバチと火花を散らしながらメンチを切り合う総一郎と清谷に、各校のバレー部員はまたか……と気にする様子はなくコートを挟んで学校ごとにアップをしている。
二人の不仲は男子バレー界では有名なことだ。
中学時代から頭角を表し、将来を期待される二名の選手は、技術面やルックスで注目される一方で、県大会や全国、練習試合など人の触れる場所でバチバチとやり合う為、仲の悪さも有名になっていった。



