学ラン男子こと清谷は耳まで真っ赤にして、見ている人間まで恥ずかしくなってしまうほど照れながら、なんとかあかりに要件を伝えた。


 高身長の爽やかイケメンが照れ照れしてたら、女子は大体きゅんとする。清谷を囲んでいた女子達も例外でなくきゅんとした。


 しかし、あかりはそんな清谷を見て顔が真っ赤でまた熱中症なのかと心配した。お世話欲をくすぐられる。


 そして、どうやら恩返しがしたいらしい。あかりはそれを理解すると同時に口を開く。



「清谷くん、全然一年生に見えないね」
「え、そこ?」




***