君に愛を伝えたい

目を覚ますと、まだ葉月の鼓動は私を包み込んでいた。

その温もりに頬ずりすると、葉月の鼓動がどんどん早くなっていることに気づいた。

「葉月、起きてるの?」

寝ぼけた声でそう聞くと、躊躇いがちに「うん」と声が聞こえた。

「なら言ってくれればよかったのに。おはよう」

「可愛いことするから言えなかったんだよ。おはよう」

軽口を叩き合いながら体を起こすと、頭にズキっと痛みが走った。

「っ」

急な痛みに眉間に皺を寄せると、心配そうに葉月は頭を撫でてきた。

「大丈夫?乙葉、水飲む?」

葉月の気遣いにほっとする。

「ありがとう、だいぶマシになった。」

水を受け取って飲み干すも、今度は体の倦怠感がぬぐえなかった。

「乙葉、今日調子悪め?寝てていいよ、俺看病するから。」

「えっ、いやでも悪いよ。ご飯も作んなきゃだし……」

「いいのいいの!俺の料理の腕前見たでしょ?頑張るから、待ってて。」

優しくポンポン。と頭を撫でられば、もう反論なんて出来なくなる。

「……ありがとう」

それだけ言うと、葉月は嬉しそうに微笑んだ。