君に愛を伝えたい

「は、づき、もう大丈夫。もういいよ、私のことは、もう…」

「言い訳ないだろ!?」

初めて聞いた、葉月の罵声。

体がビクッと震え、不意にあの人と重なる。

「!?」

うそ、いや、いやだ。なんで、どうして?

葉月はあの人たちとは違うの、全然違うのに

「いい?乙葉、よく聞いて。俺の命はね、乙葉の為にあるんだよ。乙葉がピンチになれば直ぐに駆けつけるし、困っていたら力になる。ねぇ、乙葉。俺から乙葉を取ったら、俺にはもう何も残らないんだよ。」

切なそうに、悲しい顔でそう言った。

「…まるで、王子様みたいね。」

そう言うと、葉月は少しだけ笑ってこう答えた。

「もちろんだよ、俺のお姫様。」