君に愛を伝えたい

遊園地に着くと、キラキラした外観が一気に現実から私を引き離した。

「わぁ、すごいっ!すごいよ葉月!キラキラしてる!」

「うん、そうだね。」

葉月はニマニマしながら私の手を取る。

「なんか葉月、笑い方気持ち悪いよ?」

そう言っても葉月はニマニマしている。

(変な葉月)

「ねぇ乙葉、あれ買おう!?」

葉月が指さしたのはカチューシャの売っている売店で、そこには猫やクマなどの可愛らしいカチューシャが売られていた。

「わぁっ、可愛い…!」

「ね?だから買おうよ!」

「うんっ!」

私は黒の猫、葉月は茶色のクマのカチューシャを買って、それを頭につける。

「ちょっと恥ずかしいけど、葉月可愛いよ!」

「ちょっと!それ俺のセリフ!」

褒められたのが恥ずかしかったのか、葉月はムスッとそう返した。

「あはは、ありがと。」

乗り物に乗ったことがない私に葉月は揺れが軽いものから激しいものまで全部説明して回ってくれた。

きっと私のために前日から準備してきてくれたんだろうな。

「葉月!私今、めちゃめちゃ楽しい!」

満面の笑みでそう伝えると、葉月も満面の笑みを返した。


「はーっ、楽しかったー!葉月、連れてきてくれてありがとう!」

「ううん、全然だよ。俺だってめっちゃ楽しかったし、お互い様。」

2人で電車に乗りこんで、葉月にカチューシャを外していないのを指摘されて恥ずかしくなった。

電車を降りて、後は家に帰るだけ。

そう思っていた