君に愛を伝えたい

ご飯を食べて、服を着替えて。

遊園地に行く準備を葉月がしている間に、

葉月のお姉さんから借りたコテで前髪を巻いて後ろ髪をローポニーテールでまとめる。

髪全体を大きめに巻いてトップにボリュームを出すのがポイント。

(うん、いい感じかな。)

「乙葉ー!準備できたよ!」

「私もできたわ。」

洗面所から出て葉月を見ると、昨日買った服をかっこよく着こなしているのに、やたらと目立つリュックを背負っていた。

「うわぁ、乙葉その髪型超可愛いー!」

「う、うん。ありがと。ねぇ待って」

「いっつも下ろしてるから結んでるの新鮮!可愛い!」

「ありがとう、葉月もかっこいいよ。まぁそうじゃなくて。」

「え、ホントに?ありがとう!」

「ねぇ話聞いて!?」

半ば叫ぶように言うと、葉月は口を尖らせた。

「嫌だよ、言いたいことわかるし」

「わかるならどうしてそうなったの?」

「だってこれ全部必要だし!」

「…ちなみに何が入ってるの?」

絶対いらないものとか入ってるんだろうなぁ

若干諦めの姿勢でリュックの中身を見る。

ウェットティッシュ、エコバッグ、ハンカチ、ティッシュ、財布、汗ふきシート、折り畳み傘、日焼け止め、医療箱…

「いや、なんで医療箱?」

「必要でしょ!乙葉が怪我した時に絆創膏は必要だし、もっと大きかったら包帯とかガーゼとかも必要だし、消毒液とか…もう全部必要なの!」

なんで私怪我する前提なの?