私は人生に絶望していた。
何かがプツリと切れた様に、どうでもよくなった。

私は駅のホームにいた。
間もなく電車が駅に着く。
このまま線路に飛び込めば、楽になれるのだろうか。

自然と足が動き始める。

ホームの白線を越え、あと一歩・・・

急に手を掴まれて後ろに引っ張られた。

振り返った先にいたのは彼だった。