僕のズボンのポケットに紙切れが入っていた。
日付と時刻、駅の名前とホーム番号が書かれていた。

僕の生活は一転した。
自分を殺した報酬で借金を返済した。
1人の女性と出会った。
僕と似ている彼女に僕は惹かれ始めていた。

しかし彼女は突然姿を消した。
彼女が居なくなった喪失感から、どうでもよくなった。

僕は過去の自分に殺される。

メモに書かれた日。
僕は書かれていた駅のホームへ行った。

そこで僕は彼女を見付けた。
彼女は虚ろな目をして線路の方へと近づいて行く。
僕は走った。
彼女の元へ。
線路へ飛び込もうとしていた彼女の手を掴んだ。

メモに書かれていた時間は過ぎていた。