また次の日も、悪魔は言った。 「この薬をいらないか?これをこの国で一番高い山の頂で、風に乗せて撒けば、水は枯れ、大地はひび割れ、緑は消えうせ、生命は滅ぶだろう」 まだ小さな子供は、首を傾げながら言った。 「何言ってるの、悪魔さん。僕には意味が分からないよ」 悪魔は「そうか」と言うと、風に乗って何処かへ行ってしまった。