ざっと50枚はあるであろうレポート用紙の束を渡す。本当はもう少し多かったのだが、流石に先生も読むのが大変だろうと削ったのだ。それでも枚数制限オーバーしてしまったが。



「…………」



1枚読んで、顔色が。


2枚読んで、吐き気が?


3枚読んで……。



そしてすずくんは一応全部読み通し、長いため息の後どすの効いた声で一言。



「すぐ書き直せ。今書き直せ」


「えーん。せっかく徹夜で書いたのにぃぃ」





鬼のような形相をしたすずくん監督の元またはじめから、レポートを書き直すことになったのだった。