桜色の歌と君。

宮野くんと電話をしたその日からの一週間は、とても長かったように思う。
何をしていても、ふとした時に宮野くんと遊ぶことを考えてしまう自分がいた。

考えないようにすればするほど考えてしまうから、どうしようもなくて。
抑えきれないほどに膨れ上がってしまった想いに戸惑い、持て余しながらその日を迎えた。

朝いつもより早く起きて、髪型をセットする。
この一週間迷いに迷って、ウェーブ巻きをすることにした。
動画サイトで学んだやり方で、不器用ながらも何とかそれっぽい出来上がりになった。

意識していると、気合を入れていると思われるのは恥ずかしい。
それでも、その恥ずかしさよりも宮野くんの前で少しでも可愛い自分でいたいという想いの方が強かった。

それに宮野くんはきっと、そんな風に思ったりしない。
きっと何の濁りも含みもない心で向き合ってくれる。

だって宮野くんは素直で、真っ直ぐで、ちょっとずるい。

その天然さと無邪気さで、無意識に私の心を惑わすんだ。