桜色の歌と君。

「ギターだ!うわあ、かっこいい!」

光が差したかのように顔を輝かせ、子どものようにはしゃぐ宮野くんが可愛くて、思わず笑いが零れた。

「弾いてくれるの?」

ワクワクとした感情を言葉いっぱいに滲ませて言う宮野くんに、急激に緊張がやってきて言葉を詰まらせた。

声を失ったように黙り込んで立ち尽くす私を、宮野くんは不思議そうに見つめる。

「どうしたの?」

少し不安げに宮野くんの瞳が揺れる。

心配そうにさせてしまうのがいたたまれなくて、私は必死に声を出した。

「曲、できたの。」

振り絞って言うと、宮野くんは驚いたように目を見開いて、顔を紅潮させた。

「え、待って、それは予想外」

宮野くんの声が、途切れ途切れになっている。喜びで呼吸を詰まらせているようだった。

その反応を見て余計に緊張が増す。