桜色の歌と君。

最後の試験が終わって、帰りのホームルームが終了すると、宮野くんは私の方へ身体を向けた。窓の外には、晴天が広がっている。

「屋上行こう。」

宮野くんの言葉に、「あ」と言葉を漏らす。

「先に行ってて。私寄るところあるから。」

「わかった。待ってるね。」

宮野くんは待ちきれないとでもいうように間を置かずに鞄を取って教室を出て行った。

私は高鳴る鼓動を落ち着けるように、ゆっくりと荷物を鞄に詰める。

音楽室に寄って、朝こっそりと他の楽器に紛れて置かせてもらったギターを背負う。

ギターと共に屋上へ入った私を見て、宮野くんの顔が輝いた。