「あなたといたい。」
「晶」
動きをとめて雅が私を見つめている。
「この子と三人の未来が見たい。」
「・・・」
「未来が欲しい・・・」
声にしたら想いが溢れて、涙になって一緒に流れる。

雅は急に泣き出した私を抱きしめる。

「俺が守る。何があっても、晶とこの子と、俺と。3人の未来を守る。今までできなかった分、晶のそばにいて、俺にできることを全力でする。」
「・・・」
「大丈夫。」
「・・・うん。」
私は雅の背中に手をまわして、その胸の中で想像する。

一緒に生きる未来を。