バイトは誰かにシフト代わってもらおう。


珍しく碧が誘ってくれてるんだし。


碧がこうやって誘ってくれるのも、陽菜のおかげだ。


ホント、陽菜様々だなぁ。


『楽しみにしてる』


「それ、私が言う言葉だよ」


気まずさも緩和され、小さく笑いがこぼれる。


『来週、プレゼント用意しとくから受け取って』


「へっ?プレゼント?」


急に何だろう…?


何かの記念日だっけ…?


『2周年記念のプレゼント。ちょうど来週の土曜だろ?』


「あっ!」


そっか、そうだった。


2周年記念日だ。


もうそんなになるのかぁ…。


『絶対忘れてたろ』


「わ…忘れてないよっ!」


『相変わらず嘘が下手だな。そんなのでちゃんと大学生活送れてんのか?』