体温が合わさった場所って、何度になるのだろう。
ふとそんなことを思った。
「いやでも、急に自分と寝られるかとか聞いてくるぶっとんだ奴だからな……」
「あの時は窮地だったから」
「そしてヤリ捨てされる俺」
「……してないでしょ、ちゃんと五万払ったし」
「五万で俺を買えると思ってんの」
思わず口を開きかける。
とんだ大きな買い物をしたらしい、あたしは。
「ということでこれから返済よろしく」
「……次する時に全額返してもらうから……!」
「二回目があんのか。それは光栄」
昨日の自分に言ってやりたい。やめとけって。
いや、そういえば何度も井花はそう言ってくれていたか。



