「で、仕事辞めてどうすんの」 背中の後ろから声がする。 エアコンはついているけれどあたしの背中と井花の胸がくっついていて、少し暑いくらい。 「結婚相談所にでも行こうかな」 「は? え、なんでそうなる」 「いや、その前に就職が先か。次、何しようかな」 何が向いてるのか、あまり考えたことはなかった。 やっぱりまた営業か。 井花の意見も聞いておこうと振り向いてみれば、呆れた顔をしている。 「お前なら何でもできるだろ。そこは心配してない」 反対の腕を引っ張って、抱き寄せられた。