言われた通り、追い焚きが終わった音楽が鳴ったのでふらふらと向かった。
湯船に浸かっていると、玄関の方から音がする。脱衣所にノックの音がして、扉が開く。
「諸々置いとく」
返事をする間もなく、井花は出ていった。
浴室から出ると、コンビニのビニール袋がちょんと置いてあった。中には下着やら化粧水やら歯ブラシが入っている。
……すごい、できる男だ。
部屋着を着てリビングへ行く。ビニール袋ごと持って。
「……ありがとう」
キッチンでコップを出した井花が、スポーツドリンクをなみなみ注いでいた。
いや、溢れそう。



