いくらで、の所が重要なのではない。
抱けるか、抱けないか、が問題だ。
「やろうと思えば、できないことなんて何もないらしい。で、どこ?」
スポーツドリンクを一本入れて、そのままお弁当コーナーへ。
「……帰るの面倒じゃなければホテルで、面倒なら井花の家」
「じゃあ俺の家。なんか泊まるのに必要なもんとか、買う?」
「要らない」
「じゃあ夕飯だけ買ってくか」
可笑しいくらいに、話がすいすいと進む。こんな約束をまるでしていたみたいに。
コンビニを出るときには手は解放されていた。
さっき別れるはずだった駅へ二人で向かう。



