「えっ…?」

私は、思わずメールの文面を読み返した。

“俺も、東京の大学に合格したよ。またよろしくな!”

まるで夢みたい。

これまでの人生で、たったひとりの大切な友達である栗原くんと、また会えるんだ…!

栗原くん、昔から成績よかったし、いい大学に受かったのね。

言い訳のようだけれど…私はクラスで一番誕生日が遅い上に、短期間で転校を繰り返してきたこともあり、小さい頃は学校の勉強についていくのが大変だった。

教師からも、転校の多さから「これでは内申点のつけようがない」と言われたこともある。

それでもなんとか、まあまあの大学に、推薦ではあるけれど合格できた。

だけど、まさか栗原くんも東京の大学とは思わなかったな…。