まだ白かったノートのページはみるみる2人の足跡で汚れていく。


「ヤバイ、先生来るよ」


廊下側の窓際に座っている女子生徒が声を飛ばす。


「もうこっちに戻って来るなよ」


坂下さんはそう言い残して、私から離れていったのだった。