「お願いだよ!由宇を説得して!」


パチンと両手を合わせて私にお願いしてきた。

やはり焦った顔は気のせいじゃなかったようだ。


「なんで私が?徳井さんのお仕事でしょう?私はただの隣人ですから」


冷たくあしらってコンビニへと向かおうとしたら腕を両手で縋るように掴まれた。


「由宇が亜衣ちゃんにモデルを続けるなら距離を置きたいって言われたから辞めるって!家からも出てきてくれないんだよ!」


大人の徳井さんが半泣きで高校生の私に必死に頼み込んでくる。

由宇は昨日私に言った通りに伝えたようだ。


「徳井さんが言ったことを私は言っただけです」


私は再び冷たくあしらう。

実は徳井さんに言われていた。
由宇とはあまり親密にしないでくれって。
だから昨日の台詞は貴方の言う通りに動いたのもあるの。