花嫁も大聖女も、謹んでお断り申し上げます!


そっと顎を持ち上げられ、レオンの美麗な顔が近づいてくる。


「エミリー、愛してる」


言葉の甘美な響きに鼓動が加速する。

唇と唇が重なり合うその直前、しゅるしゅると音が鳴り響き、レオンは眉根を不機嫌に動かす。


「……どうして今、幼児化する」

「浄化するのが大変でちょっと疲れちゃった」


子供の姿に戻ってしまったエミリーは「えへへ」と笑い、レオンはがっくりと肩を落とす。


「子供の姿だと手を出しづらいだろ。戻ってくれ」


不満げに見つめられ、やっぱりバレてるわとエミリーの笑みが引きつる。

実は最近、大人と子供の姿を思い通りに変えられるようになり、彼からのスキンシップが恥ずかしい時はつい子供の姿とってしまっていたのだ。


「まぁ、仕方ない」


レオンはぶかぶかな聖職服に包まれたエミリーを軽々と抱っこし、笑いかけた。


「魔石を取りに行こうか。どこまでもお供するよ」


エミリーは笑顔で頷いて、小さな手を思い切り伸ばしてレオンに抱きつく。


「ありがとう。レオン、大好きよ」


そう囁きかけてから少し身を乗り出すようにして、お返しとばかりに彼の頬へと口付けた。


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