「後で私行きますよ…?」

『家、帰ってからまた出るのめんどくさい。』


いいから行くよ、と言われてしまえば

もうそれ以上は何も言えなくて

私は大人しく雪村さんの隣に並んだ。


「もうすぐ、今年も終わりなんですねー…、」

『ふはっ…、……香月ってさ、』

「な、なんですか?」

『たまに、ばあちゃんみたいなこと言うよね。』


雪村さんはクククッと笑いながら

私に言った。