春菜は道の駅での出来事と、その後夢に見たことを説明した。
その間に抹茶のフレンチトーストが運ばれてきて、フォークで突き刺すと染み込んだ抹茶牛乳がジュワリと湧き出してきた。
口に入れてみると中から湧き出てくる抹茶牛乳で溺れてしまいそうになり、慌てて飲み込む。
パンがまるで飲み物のようにツルンと喉に入っていって驚いた。
「美味しいでしょう? これ、毎日数量限定の販売なんだよ」
「そうなんですね。本当に美味しい!」
つい食べる手が止まらなくなってしまう。
「それで、そのことを純一には話してるんでしょう? あいつはなんだって?」
そう聞かれて思わずむせてしまいそうになった。
「実はまだ話してないんです」
「え、どうして?」
そう聞かれてうつむく。
膝には持ってきてしまった真っ白な布巾があった。
「言えないような理由があるの?」
急に深刻になった皐月の声に、春菜は慌てて左右に首を振る。
「男性のことを思い出したとなると、あの旅館を追い出されてしまうんじゃないかと思って、怖くて」
言いながら情けない気分になった。
こんな理由で純一に黙っているだなんて、皐月は呆れてしまうかもしれない。
その間に抹茶のフレンチトーストが運ばれてきて、フォークで突き刺すと染み込んだ抹茶牛乳がジュワリと湧き出してきた。
口に入れてみると中から湧き出てくる抹茶牛乳で溺れてしまいそうになり、慌てて飲み込む。
パンがまるで飲み物のようにツルンと喉に入っていって驚いた。
「美味しいでしょう? これ、毎日数量限定の販売なんだよ」
「そうなんですね。本当に美味しい!」
つい食べる手が止まらなくなってしまう。
「それで、そのことを純一には話してるんでしょう? あいつはなんだって?」
そう聞かれて思わずむせてしまいそうになった。
「実はまだ話してないんです」
「え、どうして?」
そう聞かれてうつむく。
膝には持ってきてしまった真っ白な布巾があった。
「言えないような理由があるの?」
急に深刻になった皐月の声に、春菜は慌てて左右に首を振る。
「男性のことを思い出したとなると、あの旅館を追い出されてしまうんじゃないかと思って、怖くて」
言いながら情けない気分になった。
こんな理由で純一に黙っているだなんて、皐月は呆れてしまうかもしれない。



