「ごめんなさい。今日もやっぱりなにも思い出せませんですた」
揺れる車内でポツリと言うと、純一が驚いた表情を浮かべた。
「そうでしたか。でも今日は僕の趣味に付き合っていただいただけなので、気にする必要はないですよ」
優しくそう言われても、趣味ならひとりで行動したほうが楽だったと春菜にだってわかっている。
それなのにざわざわ春菜を誘ってくれたのだ。
気にしてうつむいている春菜を見て、純一は思いついたように座席から立ち上がった。
下車する駅はまだ先なのにと顔を上げると「気晴らしにもう少し遊んで帰りましょうか」と、声をかけられた。
途中の駅で宛もなく下車すると、近くに大きな道の駅を見つけた。
時計を確認するとまだ営業時間内だったので、立ち寄ることになった。
「抹茶のソフトクリームがおいしそうですよ」
「本当ですね」
抹茶の上にショコレートソースのかかった甘そうなソフトクリームだ。
「今日は僕の趣味に付き合っていただいたので、お礼におごりますね」
「そんなっ」
慌ててお財布を出そうとしたときにはすでに純一の手にソフトクリームが握られていた。
「はい、どうぞ」
「ありがとうございます」
揺れる車内でポツリと言うと、純一が驚いた表情を浮かべた。
「そうでしたか。でも今日は僕の趣味に付き合っていただいただけなので、気にする必要はないですよ」
優しくそう言われても、趣味ならひとりで行動したほうが楽だったと春菜にだってわかっている。
それなのにざわざわ春菜を誘ってくれたのだ。
気にしてうつむいている春菜を見て、純一は思いついたように座席から立ち上がった。
下車する駅はまだ先なのにと顔を上げると「気晴らしにもう少し遊んで帰りましょうか」と、声をかけられた。
途中の駅で宛もなく下車すると、近くに大きな道の駅を見つけた。
時計を確認するとまだ営業時間内だったので、立ち寄ることになった。
「抹茶のソフトクリームがおいしそうですよ」
「本当ですね」
抹茶の上にショコレートソースのかかった甘そうなソフトクリームだ。
「今日は僕の趣味に付き合っていただいたので、お礼におごりますね」
「そんなっ」
慌ててお財布を出そうとしたときにはすでに純一の手にソフトクリームが握られていた。
「はい、どうぞ」
「ありがとうございます」



