8月25日(後編)

「ップ、派手にやられたね」

呑気に声をかけてきたのはもちろん飛鳥くん。


「誰のせいでこんなことに…」

「まさか水かけるとはね。女って怖いな」

「飛鳥くんのプライベートにわたしを巻き込むのはやめてよ」


ホールを抜けタオルで顔を拭く。


ほんとに勘弁してよ。

これはいくら何でも可愛い弟としても許せない。

飛鳥くん絡みになるとこれだもんね…

困ったものだ。


「夏目ちゃん大丈夫だった!?」

他のスタッフから話しを聞いたのか、店長が慌てた様子で駆け寄ってきた。

「大丈夫です。すみません」


って何でわたしが謝ってるんだろう…

「もうすぐ上がりだよね?今日はもういいよ。お疲れ」