8月25日(後編)

休憩に入るとチラッと飛鳥くんと目が合ったけど、すぐにスマホに視線を落とされた。

んー…聞かないよりはマシかもしれない、と思い恐る恐る飛鳥くんに声をかけた。


「飛鳥くん、」

「…何」

少し間はあったけど返事をしてくれたことによって気持ちが緩む。


「飛鳥くんだったら彼女から何貰ったら嬉しい?」

そう聞くとスマホからわたしに視線が向いた。


「あー、誕生日同じなんだっけ?」

「え…それも知ってるの?」

「だから何でも知ってるって」


そう言いながらスマホをポケットに直すと、立ち上がり隣に腰掛けてきた。


「彼女とか関係なく今俺が一番欲しいものは金かな〜」

なんて返事をした飛鳥くんに聞いたのがバカだった。

まぁ、はじめから返事に期待なんてしてなかったけど。


「紗良って思ってること顔に出るよね」