「自分で渡せって言ったんだけど、都合的に誕生日の日にはこっちを発たないといけなかったみたいでさ」
そうだったんだ…。
わたしの知らないところで、慧くんは帰って来てて、平野くんと会ってたんだね。
「もし、夏目さんが受け取らなかったら捨ててほしい、って頼まれてた」
そう言ってポケットから何かを取り出した平野くん。
「ほんと今さらだけど、これ…慧からのプレゼント」
「っ…これって…」
中身なんて見なくてもわかる。
入れ物からして中身は指輪だ。
「俺には捨てられなかったよ。だから…後は夏目さんが決めて」
「そんなの無理、だよっ…」
わたしだって捨てられない。
だからって持ってもおけない。
「夏目さんの中に、本当にもう慧はいない?」
「それは……」
その質問はずるい。
そんな質問しなくても、平野くんはもうわかってるくせに。
わたしの中から消えてくれない慧くんの存在を。
「平野くん、わたし「ってことでごめん!」」
両手を顔の前で合わせて謝る平野くんに首を傾げる。
そうだったんだ…。
わたしの知らないところで、慧くんは帰って来てて、平野くんと会ってたんだね。
「もし、夏目さんが受け取らなかったら捨ててほしい、って頼まれてた」
そう言ってポケットから何かを取り出した平野くん。
「ほんと今さらだけど、これ…慧からのプレゼント」
「っ…これって…」
中身なんて見なくてもわかる。
入れ物からして中身は指輪だ。
「俺には捨てられなかったよ。だから…後は夏目さんが決めて」
「そんなの無理、だよっ…」
わたしだって捨てられない。
だからって持ってもおけない。
「夏目さんの中に、本当にもう慧はいない?」
「それは……」
その質問はずるい。
そんな質問しなくても、平野くんはもうわかってるくせに。
わたしの中から消えてくれない慧くんの存在を。
「平野くん、わたし「ってことでごめん!」」
両手を顔の前で合わせて謝る平野くんに首を傾げる。



