ケビンの背中を見送ると部屋に入った。


それにしても、あの言葉の意味は…?

ケビンが会っていた相手は、わたしのことを嫌っているのかもしれない。


知らぬ間に、失礼な態度、言動があったのかな?

だとしたら申し訳ないな。

ケビンにも。


わたしって昔からそういうところがある。

それを思い知らせてくれたのは慧くん。


きっと、失礼なことしたんだよね。


だからか、ケビンの態度もちょっと違った気がする。

次、会った時にちゃんと謝ろう。

そう思いながら眠りについた。


この日は懐かしい夢を見ていた気がする。

大好きなメンバーが周りにいて、みんなもわたしも笑い合っていた。

だけど、やっぱりそこに慧くんの存在だけがなくて…


夢の中でもわたしの心は空っぽだった。

ふと目が覚めると、涙がこぼれていた。


この空っぽになった心はどうやったら埋まるんだろう?

これから先、誰が埋めてくれるんだろう?…

それともこのままずっと空っぽなのかな…?