8月25日(後編)

初めて見た雑誌への感動…


あの裏には、かなり厳しい現実が待っていた。

もちろんその厳しさがあることもわかっていた。


でも、それはつもり。

"わかっていたつもり"で片付く。

きっと、わたしには覚悟というものが足りなかったんだと思う。


「夏目、アポ取れた?」


天宮さんの声が耳に届きハッとする。

「あ、今から取りますっ」

と急いで受話器を握った。



ーー休憩時間…


「夏目、ちょっと来て」

お弁当を広げようとした時、天宮さんにそう声をかけられ席を立つ。

「それ、持ってついて来て」


天宮さんはわたしのお弁当に視線を一瞬だけ向け歩いて行く。

急いでお弁当を持つと、天宮さんの背中を追った。


そのまま素直について行くと、屋上へと連れてこられた。

「いつか夏目と話そうと思ってたから、今日誘ったの。隣、座って?」