8月25日(後編)

「企画、一緒に考えようか?」

その優しい言葉に甘えそうになるところを首を横に振った。

「大丈夫。ありがとう」

と顔をあげると、彼女に視線を合わせた。


「本気でヤバくなったら声かけて?」

「うん、ありがとう、南」

そう。


わたしの隣のデスクに座るのは南。

実は南もここ(会社)の面接を受けていて、2人して内定を貰えたのだ。

そして、配属された部署まで同じ。


何から何まで南と同じで、どれだけ心強かったことか…。


学生の頃、南よりわたしのほうが成績はよかったと記憶しているけど、今ではそれは逆で、南のほうが何もかも優秀。

仕事の出来、効率、信頼…

全てにおいて南は完璧。


そんな南を見ていると、この仕事がわたしに向いていないということが嫌でもわかってしまう。


わたしが仕事に対する意欲を持てたのは、入社1年目が限界だったと思う。

2年目に突入した頃から、仕事への情熱が持てなくなっていた。