8月25日(後編)

もうどんな顔して会えばいいのかさえわからない。

それに、多分慧くんはもう日本には戻ってこないんじゃないかな?


向こうに住みっぱなしなような気がする。


だから…

もう慧くんと会うことは二度とないと思うんだ。

「紗良、誕生日の日くらい素直になったら?」

「…もう誕生日は終わったから残念」


時計の針は0時を回っていた。


タイミングがいいのか悪いのか…。

そんなことを思いながら、もう一度写真に目を向ける。


誕生日おめでとう…

写真の中の慧くんにそう伝えた。

「紗良、今日は特別に一緒に寝てあげるよ」


そう言ったケビンに驚くことはしない。


だって、ケビンにそう言われるのは初めてじゃないし、むしろもう何十回と言われてきた。

もちろん最初は抵抗あったけど、不思議とケビンと寝ると寝付きがよく、深い睡眠に入れる。


だから、弱った時はケビンと寝ることが増えた。