8月25日(後編)

そこには、1枚の写真が飾ってある。

写真に写っているのはケビン……


そして、もう一人は慧くん。


専門学校を卒業してほんの数日間だけ、慧くんのいるカナダに会いに行ったらしい。

話しを聞いた限り、向こうでも元気にやっていたらしい。


友達もたくさんいたようだし、カナダにもすっかり溶け込んでいたと言っていた。

それを聞いた時、慧くんらしいや。と笑えた。


写真に写る慧くんは相変わらずかっこよくて、大人の雰囲気さえ感じる。

だけど、笑顔はどこか幼さが残っているような…


そんな慧くんを見るたびに胸がキュッと引き締まる。


「慧に会いたい?」

いつの間にか戻ってきていたケビンの声にハッとする。

「ううん…」


ケビンの返事に首を振った。

会いたくない、と言えば嘘になる。

だけど、今さら会おうとも思わない。


もう慧くんと会わなくなってどれくらいの年数が経っただろう?

パッと浮かばないほど経ってしまっている。