8月25日(後編)

「今日、紗良の誕生日だから、シャンパンでも買って家でゆっくり飲も!」

と笑うケビン。


「でも、ケビン明日仕事でしょ?」

「それは明日の話し。今日は今日」


そう言われながら引っ張られて入ったちょっとお高めのスーパーで、一番高いシャンパンとおつまみを買ってアパートに帰った。

どうやらケビンの部屋で祝ってくれるらしく、ラフは格好に着替えたら来て、と言われた。


不意に映った自分の姿を見て思い出す…


そうだった。

今日は麻美の結婚式だったんだ。

ケビンに会った途端、そのことはすっかり飛んでしまっていた。


麻美、綺麗だったな〜。

そして、すごく幸せそうにしてた。


行くか迷ってたけど、行ってよかった。

後で朝陽にも報告しないと。


そんなことを思いながら着替えを済ませ、ケビンの部屋のチャイムを鳴らした。


「勝手に入ってきていいのに」

ドアを開けると数分ぶりのケビンの姿が。

ケビンはそう言うけど、一応礼儀というこもあり、チャイムを鳴らすようにしている。