8月25日(後編)

でも、現実は何もなくて…

それが慧くんの気持ちなんだろう。

だから、見事にわたしの片想い。


「いいんじゃない?わたしは紗良が羨ましいよ」

「羨ましい?」

そう尋ねると珍しく真面目な顔つきをする小夏。


「ほら、わたしってこんな感じだからさ…一途な人見ると、いいな〜って…わたしもいつかは本気になれる人と出会えるのかな…」

「…小夏」

「だから、そんなに思える人と出会えた紗良がわたしは羨ましい。それに、3年以上も片想いできるって相当すごいことだからね?」


と笑う小夏。

そっか。


小夏も小夏で悩んでたりするのかも。


それに、わたしも慧くんと出会っていなかったら、恋愛はおろか恋すらできてなかったと思う。

そう思うと、この片想いも悪くないような気がした。


「ね、本当は持ってるんでしょ?元カレの写メ。ちょっと見せてよ」

とニヤニヤしながら肘で小突いてくる。

「……惚れないって約束して?」


小夏がライバルなんて勘弁だからね。