8月25日(後編)

そう気持ちをこめて。


だけど、ケビンはどうしてわたしだと気づいたんだろう?

「あの、どうやって気づいたの?」

ハンカチで涙を拭きながらケビンに尋ねる。


「あなた、学生証落とした」

「え……あっ、」

「あれ、僕が拾いました。そして、届けました」


そうだ。

一度、学生証を落としたことがあった。


どこを探してもなくて諦めていたところ、誰かが学校に届けてくれていて、無事に手元に戻ってきたんだよね。


あれ、ケビンだったんだ…!

「ビックリしました。名前見た時」

「ほんとだよね。偶然にも程があるよね」

「でも嬉しかったです!ずっと会いたかったから」


とふんわり微笑むケビン。


「あなたと話せたこと、慧に報告しますっ」

「……それはダメ…」

とケビンの手を止めた。


ダメ…そんなの。